謎の蜜蜂大量失踪をドローンで解決
投稿日時:2015-08-13 13:20:39
「蜂群崩壊症候群」(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)という言葉を知っていますか。ミツバチが大量に行方不明になってしまうという現象です。
最初に大きな話題になったのは2006年ごろで、養蜂家が飼っていたミツバチが一夜にしていなくなってしまうという事態が、多数発生したのです。このときアメリカの25%のミツバチが行方不明になりました。
この現象は「蜂群崩壊症候群」(CCD)と呼ばれ、世界中でニュースになりました。CCDと同様の現象はヨーロッパ各国でも発生。さらに日本や台湾、インドやブラジルでもCCDと疑われる報告がされました。
原因究明のため現在も研究が行われており、農薬、ウイルス、害虫、電磁波、遺伝子組み換え農作物、地球温暖化などさまざまな説が出ていますが、なんと今もCCDは原因不明なのです。
ミツバチは、蜂蜜を採取するための産業動物であるほか、植物の受粉に大きな影響を与える、非常に重要な昆虫です。もし絶滅してしまった場合、地球上の生態が受ける影響は計り知れません。
そこでハーバード大学で現在研究が進められているのが、ハチ型のドローン「RoboBees」です。これはハチの植物受粉を代理する超小型ドローンで、もし完成すれば受粉以外にも災害時の救助活動や気象マッピングなど、さまざまな応用ができるとのこと。
ハーバード大によればすでにプロトタイプは完成しているとのことですが、早く実用化されてほしいものですね。